定電圧電源 その3【ダイアモンド GSV-3000 保護回路追加】

<2021年09月23日>
【A サーモスイッチによる空冷ファンOFFディレイ】

【B 電流制限素子による突入電流リミッタ】


ブリッジダイオード破壊

 GSV-3000の整流ダイオードが定格ギリギリということで、BR5010(50A 1000V)に交換しているのですが、さすがに連続送信をしているとヒートシンク部が高熱になります。

 そのまま電源スイッチをオフにしてしまうと空冷ファンがストップし、結局整流ダイオードが壊れるので、数分間おいてから電源スイッチをオフにしています。

 ところが年老いた田舎のラジオ少年は、頭では分かっているはずなのにトランシーバーのオフに続いてGSV3000をオフに。

 殆どは助かっているのですが、これまで3回もブリッジダイオードを交換する羽目に。(トホホ・・・)



保護回路追加素子

 このことをローカルOMさんに話すと、空冷ファンOFFディレイの回路を付ければと、アドバイスをいただきました。

 併せて、電源を入れた瞬間の突入電流が整流素子にダメージを加えるとのことで、電流制限素子なるものも教えていただきました。



バイメタル式サーモスタット
【A サーモスイッチによる空冷ファンOFFディレイ】
 
 ヒートシンク部が高熱になると電源スイッチとパラ接続しているバイメタル式サーモスタットがON状態になり、電源スイッチを切りにした状態でも空冷ファンが回り続けます。

 数分後、ヒートシンク部が冷えてくるとサーモスタットがオープンとなり、GSV-3000の電源が自動で切れるという仕掛けです。

 最初、中華製部品を使用したところ、スイッチが外側のメタル部分と絶縁していないため、パチンとヒューズが飛び見事失敗。(汗)

 気を取り直して坂口電熱㈱のICPA30と40を取り寄せ、2種類を実験したところ40℃用をクールスタッフ放熱フィルムを加工してヒートシンク部に取り付けました。

【修正:サーモスイッチを40℃から50℃へ変更しました。(2022年7月1日記事参照)】



電源スイッチ配線改造&電流制限素子
【B 電流制限素子による突入電流リミッタ】

 電源スイッチは双極なので、S1側にサーモスイッチをパラに配線し、S2側を切り離し電流制限素子CL-60を挿入します。
 
 各素子は故障時に交換しやすいように、直ハンダ付けではなく平型端子で配線します。



ハンダ付け不良

 絶縁関係をテスターで確認しスイッチオンしますが、IC-7610は無音。(アリャー、また壊したか??)

 焦って配線を見ていくと、何回も動かしているうちに既設配線にストレスが加わったらしく配線が浮いています。

 再ハンダをすると無事に電源オン。



GSV3000 保護回路図
【修正:サーモスイッチを40℃から50℃へ変更しました。(2022年7月1日記事参照)】

【試験①】
キャリア連続送信(3分間)⇒IC-7610受信(1分間)⇒7610電源OFF⇒GSV3000電源SW切り(サーモスイッチON状態)⇒空冷ファン動作(5分間)⇒自動OFF

【試験②】
キャリア連続送信(3分間)⇒IC-7610受信(電源ON状態)⇒GSV3000電源SW切り(サーモスイッチON状態)⇒空冷ファン動作(動作継続)⇒自動OFFしない(サーモスイッチON状態)


 これで年老いた田舎のラジオ少年のヒューマンエラーはカバーされそうです。(アドバイスに感謝!!)
 
 

 
 

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