昭和のオシロスコープ その6【クールスタッフ 放熱フィルムは優れもの】

<2021年02月25日>
【2SC1326の高熱は下がった】

筐体内の蓄積熱にサーミスタが反応か?


クールスタッフ
 熱暴走の元となっている垂直出力部の発熱を抑える方策を探していると「サンハヤトの貼るヒートシンク」を見つけました。

 通販で約2,000円(120×250mm)とちょっと高価ですので、こういう時に頼りになる秋月電子で探します。

 さすが秋月、メーカーは違いますが30×30mm(2枚入)100円という小売りがあったので早速注文。


放熱メカニズム
 OKI電線のクールスタッフのページを見ると、

・熱伝導をベースに、熱放射との組み合わせにより、⾼効率の放熱を実現〈特許取得済〉。

・極薄(0.13mm)、軽量(0.4g/30×30mm)で機器の小型軽量化に対応。

・粘着材により、部品に容易に貼付けられ、フレキシビリティと適度な剛性を持ち、折曲げが自由自在。

・ハサミ、カッター等で容易に切断でき、用途に適した形状加工が可能。



放熱効果の比較

 放熱効果を比較した資料によると従来のヒートシンクよりも優れており技術の進化を感じます。



空気の対流

 また、サンハヤトのページには、端をウィング状に曲げる貼り方が推奨されています。



2SC1326放熱

 2SC1326の頭をキレイに拭き、ウィング状に加工した放熱シートを貼付します。

 電源を入れっ放しにしておき、時々指で触ってみますが以前ほど熱くなりません。(お見事!!)

 対策前は、時間経過とともに相当熱くなりました。

 ケースがない状態では波形が乱れることもなく安定して表示を続けており、期待できそうです。


ランニング

 一旦電源を切り、半日放置してからケースを取り付け、再度スイッチオン。

 残念ながら、およそ1時間で波形表示が消えました。

 2SC1326の高熱は下がったものの、垂直出力部2SC1326のヒートシンク放熱は相当なもので、CRTヒーターや高圧電源部の発熱と併せて、筐体内に熱が蓄積されていくようです。

 対策前のように波形が乱れて飛ぶ感じはなくなりましたが、2SC1326回路内のサーミスタが反応するのか、消えては再表示という状態が繰り返されます。

 ケースを外した状態では安定しているので、結局は筐体内の熱を排出しなければ根本解決にはならないのでしょうか。?(困ったー)


 

 
 

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