定電圧電源 その1【ダイアモンド GSV-3000】

<2021年01月12日>
【ブリッジダイオードは最大定格ギリギリで有名】

クーリングファンコントロールは無事


GSV-3000 ヒューズ溶断
 DENON PMA-390ⅢのアンプI試験を終え、気を良くして風呂から上がってきたら目が点に。・・・

 動いていたはずのIC-7610が真っ暗。(汗)

 足元の定電圧電源を見たら、こちらも真っ暗。

 裏側のヒューズホルダーを開けてみると、ヒューズが溶断しています。


ブリッジダイオード取り外し

 この「ダイアモンド GSV-3000」を購入する時に、ネット検索で「ブリッジダイオードは最大定格ギリギリ」というのは知っていましたが、3年間トラブルはありませんでした。

 何か変わった使い方をしたか考えてみると、思い当たるのは「アンプI試験のために、IC-7610をフルパワーでキャリア連続送信」したことです。
(※ 後日OMさんから、電源を入れる度に繰り返される平滑コンデンサへの突入電流のストレスだろうと聞きました。)

 早速ブリッジダイオードの取り外しですが、ハンダが染み込んで硬く太い配線を外すのが一苦労です。



GBPC3504

 使われていたのは「GBPC 3504(35A 400V)」ですので、この電源の最大定格34Aギリギリです。

 案の定、AC間がショートしています。

 もう少し余裕のある部品が使われていたら良かったと思いますが、今回のトラブルもやむなしでしょうか。


クーリングファン コントロール基盤

 単にブリッジダイオードを交換すれば復旧できるかと思いましたが、念のためにネット検索。

 殆どがブリッジダイオード交換で完了という記事でしたが、一つだけ違う記事を見つけました。

 "ブリッジダイオードを交換して完了のつもりだったが、やけに静か。クーリングファンが回っていないことに気付いた。"という内容。

 結局コントロール回路の修理をあきらめて、固定の定電圧部を作成し強制空冷に変更されていました。

 コントロール基盤は、ヒートシンク部と電源トランスとの間の狭い所にあり、電源トランスを無理やり移動した状態でどうにか見えてきます。

DC回路試験

 もしコントロール回路修理となると手に負えないかもしれません。

 試験的に、ブリッジダイオード以後のDC回路に別電源の直流を加えてみたところ、クーリングファンが動き出し、電圧に応じて回転数も変わります。(ラッキー)

 部品検索すると、秋月電子通商で規格に余裕がある「BR5010(50A 1000V)」を見つけました。



 部品が届くまで電波は出せないので、久しぶりにIC-7610の接続ケーブルを外し綺麗に掃除します。

 そして購入から3年目にして初めての御開帳です。

【上部】
IC-7610上部

【下部】
IC-7610下部

 

 
 

コメントする