昭和の周波数カウンター その23【RF-AMP J-FET to MOS-FET】

<2021年01月25日>
【あっさりと、MOS-FET 2SK241は安定動作】

たかが1石されど1石

【追記 電子回路図追加】


MOS-FET 2SK241 RF AMP

 たまたま手持ちのJ-FET 2SK125を使ったために、RF-AMPの発振に翻弄されてきましたが、ジャンクション(接合)型FETの一端を経験できました。

 もうひと粘りして、J-FETの変更回路の状態で、「MOS-FET 2SK241」にバトンタッチしたいと思います。



J-FET to MOS-FET

 これまで部品交換や配線替えの度にハンダ吸い取りとハンダ付けを繰り返し、基盤の裏は見せられない状態です。

 新しい基盤に組み替えるのがベストですが、FETの交換・ゲインの調整を上面からできるように、3本足のピンの立ち上げ・ソース抵抗はVRとしました。



単体試験

 オシロスコープと別電源を接続して、「MOS-FET 2SK241 RF-AMP」の単体試験です。

 入出力の状態を変えたりFCZコイルの再同調を繰り返しても、出力波形は全く見られません。

 J-FETの時とは打って変って何の反応もないので、RF-AMPとして動作するのか心配なくらいです。



JST-135 内部REF

 原点に戻って、JST-135 TCXOの出力(TR5エミッタ)を確認します。



TCXO TR5エミッタ

 ターミネートしていないからか波形が歪んでいますが、「1800mVp-p +9dBm」です。



外部REF MFJ-259B

 ついでに外部REFとしてアンテナアナライザMFJ-259Bから20MHzの信号を注入してみます。



外部REF TR5エミッタ

 「2600mVp-p +12dBm」でNHK792KHzがS9+で受信できます。



JST-135接続

 いよいよ「MOS-FET 2SK241 RF-AMP」を接続すると、あっさりとNHK792KHzがS9+で受信。



ソース 0Ω

 ソースのVRを調整してJST-135のLock状態を見ます。

 0ΩのときRF-AMPの利得が最大「+27dB」となり、信号注入(TR5エミッタ)レベルは「5400mVp-p +18.6dBm」。



ソース 4KΩ

 4KΩのとき利得は「+17dB」で、注入レベルは「1800mVp-p +9dBm」。

 4KΩ以上にするとLockが不安定になり、やがてUnlockで受信できなくなります。



プラグイン完成

 やっとのことで、ものになった20MHz外部基準信号RF-AMPです。

 実験基盤状態なので新しく組み直すのが良いと思いますが、このままプラグインです。


JST-135へプラグイン

 初めからMOS-FETを使っていれば遠回りしなくても済んだかもしれませんが、終わってみれば分からないなりに良い勉強になりました。

 たかが1石されど1石。

 複雑な回路で自作をされているOM諸氏を大尊敬する年老いた田舎のラジオ少年でした。(本当に完結??)


Auto ANT Selector回路図

【追記 電子回路図追加】

 水魚堂の回路図エディタBSch3Vの練習、第2段です。


 

 
 

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