昭和の周波数カウンター その2【解体新書は?】

<2019年02月20日>
GHz測定器の構造は凄い

【OVENは期待できそう】


シャーシー上部

 "解体新書は?"まだか、とローカルOMさんから声をかけられました。
 OMさんはGHz帯を測定できる昭和の周波数カウンターの構造に興味を持ちジョークで示唆されたのです。

 手ごわそうな筐体に躊躇していたのですが、期待の声に応えるべく掃除から始めました。
 が、年老いた田舎のラジオ少年には難敵で久しぶりの夜間作業に及びました。



上部右側

 天板を外すと、GHzを取り扱う特異な構造に目が点になります。



上部左側

 この機器はマイコンやチップ部品の構成ではないため、部品密度は低く基盤も大型です。
 


シャーシー下部

 底板を外します。



下部右側

 プラグイン構造のマザーボードのようです。



OVEN本体

 左サイド板を外すと黒い物体が現れます。
 これがお目当てのOVENのようです。


OVENソケット

 そしてシャーシー裏側にOVENソケットが見えます。



STD OUTPUT 10MHz

 前面パネルの解体はどうしたものかと悩みながら接触不良の押しボタンをいじくっていたら、偶然にも「A INPUT」での測定モードになりました。

 今がチャンスとばかりに「A INPUT」にプローブを接続し、リアパネルの「STD OUTPUT」を測定しました。
 するとご覧のとおり「10,000,000Hz」が表示され、OVENに期待が持てそうです。



シンクロ測定

 シンクロで波形を見てみると、おおよその出力は「1V-rms弱」です。

 写真はありませんが、「OVENソケット」の出力も測定してみると、「5,000,000Hz」「2V-rms弱」でした。

 うーん! 「OVEN出力」と「STD OUTPUT」の関係は?



A INPUT

 カウンター機能が生きているうちにとアンテナアナライザーを信号源として計ってみると、A INPUTの測定機能は生きているようです。



 前面パネル部の解体にも手を付けましたがネジなどの保管が多種類になり、このままでは修復どころか元通りに組みなおすことも怪しくなってきたので夜間作業を中止しました。
 また、メイン電源をOFFにしてしまうとカウンター機能が再現できない恐れがあるので、電源を入れっ放しにして就寝することにしました。

 翌朝、ローカルOMさんに報告。
 早速、シャックを訪問していただきました。

 興味津々のOMさんも現物を目の当たりにして、"昭和の周波数カウンターの解体新書?"談義に花が咲いたのは言うまでもありません。(あー、うれしや!!)

 

 
 

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