FT-736修理 その10【スイッチング電源】

<2018年05月25日>
1秒おきに電源ON/OFFを繰り返す

【電源部の回路図はなし】



内蔵電源取り外し
 
 ある日、FT-736の電源が入らなくなりました。
 電源ボタンを押すと、「約1秒おきにON/OFFを繰り返す」という現象です。

 とりあえず内蔵電源部を取り外し、外部電源から+13.8Vを入れてみます。
 しっかりと動作するので、原因は内蔵のスイッチング電源部のようです。


基盤

 いつもの感じでネット検索してみると、電解コンデンサの液漏れ・容量抜け、プリントパターンの半田クラック、ダイオードのオープンなどの修理記事が出てきます。

 スイッチング電源の修理はしたことがないので、ネットでスイッチング電源の勉強から始めます。


プリントパターン
 
 ざざっと仕組みが分かったところで回路図を見ますが、どういう訳かスイッチング電源部だけは省略されています。

 仕方がないのでプリントパターンと部品面の写真を撮って印刷した紙を見比べながら回路の大まかな流れを把握します。
 

電解コンデンサ
 
 修理記事に多い電解コンデンサの容量を測ってみると容量が抜けています。

 手持ちがあるものは交換しますが、大容量のものはないので注文しなければなりません。



再ハンダ

 目に見える半田クラックはありませんが、この際全部再ハンダします。

 とりあえず電源を入れてみると送受信とも動きます。
 電源ボタンの入り切りを繰り返して試験しましたが、治ったようです。


放熱用シリコーン

 放熱用シリコーンを塗布して再組立て。
 これでローカルとの連絡チャンネルは復旧しました。

 FT-736の修理記事も10回になりましたが、半田ごてを持つ機会がめっきり少なくなった時代に、FT-736はそこそこ楽しませてくれます。


 

 
 

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