"その1"は原点の記事を再編集したものです。
【その2から別のアイデアを記事にします。】
数少ない読者からの質問をきっかけにして別のアイデアが浮かんだので、"防災行政無線の個別受信改善"を記事にしていきます。
近年は局地的な豪雨、台風、地震、豪雪など頻繁に災害がやってきますが、この災害緊急時に重要な役割を担うのが「防災行政無線(同報無線ともいう)」。
後述する免許方針により、行政の役割として屋外拡声子局は設置されますが、戸別受信機となると全自治体で設置している訳ではありません。
実用的には屋外設備だけでは放送内容が聞き取れず、いざ災害というときに役に立たなかったという話が時々メディアで話題になっています。
平常時は放送がうるさいという苦情話もありますが、やはり戸別受信機は必要だと思います。

我が家にも戸別受信機が設置されており内蔵のロッドアンテナで受信していますが、時には終話信号が受信できずザーッとノイズ状態になることも。。。
というのも、我が家は中継基地局から約10km離れている弱電界なのです。
防災行政無線の免許方針では、各地域にある屋外拡声子局(屋外トランペットスピーカー)に対しての受信状態で送信出力が決まります。
戸別受信機は、八木アンテナで受信する屋外拡声子局に比べ受信環境は悪くなります。
受信改善の方法として、屋外アンテナを設置すれば"感度良好"となるのだが、60MHzのアンテナはサイズが大きく、家屋に配管設備がなければ壁に穴を開けての露出配線となってしまうので、あまりやりたくありません。

そこで、屋内用に簡易的なアンテナを製作し受信状況が改善できるか実験してみました。
アンテナの材料はホームセンターで手に入るものばかり。
「同軸ケーブル(3C-2V)」と「差し込み型コネクタ」。

工作は誰でも手軽にできるように、エレメント部と給電部を分割せず同軸ケーブル1本で製作しました。
我が家の受信周波数は「68.22MHz」なので、短縮率を考慮しない1/4λ≒1.1mのところで切り込みを入れ、網組み銅線(外部導体)とポリエチレン(誘導体)に分けます。
コネクタ部の工作が面倒だという方は、コネクタ付の同軸ケーブルを購入し、片側のコネクタを切断してエレメント用に工作すれば楽でしょう。

送信アンテナではないので記事オシマイでもよいのですが、無線ブログなので一応アナライザで測定してみます。

仮設状態で測定すると「f=60.739MHz R=25 X=0 SWR=1.9」。
f=60.739MHzの1/4λを計算すると、≒1.23m。
受信周波数1/4λ≒1.1mと比較すると、短縮率は89%ということになります。
あとはエレメント部が短くなる方向に、カットアンドトライで切り詰めながら測定を繰り返します。
受信周波数付近での測定結果は、「f=68.222MHz R=37 X=8 SWR=1.4」となりました。

戸別受信機に接続し定時放送を受信してみると、受信ノイズも減少し、音質もクリア。
通常は測定器はないので、実質的には90cm〜1mの範囲内で同軸ケーブルを分割すれば問題なく受信感度が向上すると思います。
製作費も数百円と格安です。
【その2から別のアイデアを記事にします。】
数少ない読者からの質問をきっかけにして別のアイデアが浮かんだので、"防災行政無線の個別受信改善"を記事にしていきます。
近年は局地的な豪雨、台風、地震、豪雪など頻繁に災害がやってきますが、この災害緊急時に重要な役割を担うのが「防災行政無線(同報無線ともいう)」。
後述する免許方針により、行政の役割として屋外拡声子局は設置されますが、戸別受信機となると全自治体で設置している訳ではありません。
実用的には屋外設備だけでは放送内容が聞き取れず、いざ災害というときに役に立たなかったという話が時々メディアで話題になっています。
平常時は放送がうるさいという苦情話もありますが、やはり戸別受信機は必要だと思います。

我が家にも戸別受信機が設置されており内蔵のロッドアンテナで受信していますが、時には終話信号が受信できずザーッとノイズ状態になることも。。。
というのも、我が家は中継基地局から約10km離れている弱電界なのです。
防災行政無線の免許方針では、各地域にある屋外拡声子局(屋外トランペットスピーカー)に対しての受信状態で送信出力が決まります。
戸別受信機は、八木アンテナで受信する屋外拡声子局に比べ受信環境は悪くなります。
受信改善の方法として、屋外アンテナを設置すれば"感度良好"となるのだが、60MHzのアンテナはサイズが大きく、家屋に配管設備がなければ壁に穴を開けての露出配線となってしまうので、あまりやりたくありません。


そこで、屋内用に簡易的なアンテナを製作し受信状況が改善できるか実験してみました。
アンテナの材料はホームセンターで手に入るものばかり。
「同軸ケーブル(3C-2V)」と「差し込み型コネクタ」。

工作は誰でも手軽にできるように、エレメント部と給電部を分割せず同軸ケーブル1本で製作しました。
我が家の受信周波数は「68.22MHz」なので、短縮率を考慮しない1/4λ≒1.1mのところで切り込みを入れ、網組み銅線(外部導体)とポリエチレン(誘導体)に分けます。
コネクタ部の工作が面倒だという方は、コネクタ付の同軸ケーブルを購入し、片側のコネクタを切断してエレメント用に工作すれば楽でしょう。


送信アンテナではないので記事オシマイでもよいのですが、無線ブログなので一応アナライザで測定してみます。


仮設状態で測定すると「f=60.739MHz R=25 X=0 SWR=1.9」。
f=60.739MHzの1/4λを計算すると、≒1.23m。
受信周波数1/4λ≒1.1mと比較すると、短縮率は89%ということになります。
あとはエレメント部が短くなる方向に、カットアンドトライで切り詰めながら測定を繰り返します。
受信周波数付近での測定結果は、「f=68.222MHz R=37 X=8 SWR=1.4」となりました。

戸別受信機に接続し定時放送を受信してみると、受信ノイズも減少し、音質もクリア。
通常は測定器はないので、実質的には90cm〜1mの範囲内で同軸ケーブルを分割すれば問題なく受信感度が向上すると思います。
製作費も数百円と格安です。
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