ブロックダイアグラム
【送信機系統図】

PLLの修理も何とかなり、QSYしてきたFT-736は当局の貴重なリグとして居座りそうです。
やれやれといったところでしたが、ちょっとした疑問が残りました。
今回使用したサービスマニュアルのブロックダイアグラムで、430MHzの周波数関係が計算しても合わないのです。
念のため八重洲無線のサービスサイトからダウンロードした取扱説明書と比べてみましたが、ブロックダイアグラムの記載は同じでした。
もともとPLLの構成を理解しているわけではないので"まっええか"と安易に妥協。
ある日、取扱説明書の送信機系統図を見てみると430MHzの周波数関係がピタッと合います。
そこで、八重洲無線のサービスセンターへ電話して聞いてみることに。
「送信と受信でPLLをシフトしているが、古い機械なので・・・。印刷ミスもあるかも・・・。」とつれない返事。
こうなると周波数を計って見るしかないのですが肝心の測定機がありません。(またしてもヘルプコール)
ローカルOMから、正確に較正された周波数カウンターを快く貸して頂きました。(感謝!)

先ずは送信機系統図とブロックダイアグラムの根本的な違いである「TX IFと2nd Local PLLをMIXしたIF周波数」の確認です。
【TX IF】 - 【2nd Local PLL】 = 【1st MIX IF】
送信機系統図 ⇒ 13.79MHz 61.12MHz 47.33MHz
ブロックダイアグラム ⇒ 13.79MHz X MHz 47.65MHz
測定の結果、1st MIX IFは「47.330MHz」でした。
どうやら、送信機系統図の方が正しいようです。
となればPLL全体の周波数関係を測定して行きます。

【REF】 ⇒ 20.4800MHz 【TX IF】 ⇒ 13.7900MHz 【2nd Local PLL】
(シフトしていませんでした。)
受信 61.1200MHz
送信 61.1200MHz

【Main PLL】 【20KHzステップPLL】 【100HzステップPLL】
ダイヤル⇒ 430.0000~439.9999MHz 430.0000~439.9800MHz 00.0KHz ~ 19.9KHz
(以後20KHzステップでリセット)
受信⇒ 382.5700~392.5699MHz 13.7800~ 23.7600MHz 368.7900~368.8099MHz
送信⇒ 382.6700~392.6699MHz 13.8800~ 23.8600MHz 368.7900~368.8099MHz

【送信周波数】 430.0000~439.9999MHz
FT-736のマイナーチェンジの違いなのかどうか分かりませんが、取りあえず当局にQSYしてきたモデルの備忘録として430MHzブロックダイアグラム注釈変更を残します。
なお、仕様書の周波数安定度は±1ppmとなっています。
せっかくの機会なので144MHzも測定してみましたが、ブロックダイアグラムと送信機系統図ともに変更なしでした。
【送信機系統図】

PLLの修理も何とかなり、QSYしてきたFT-736は当局の貴重なリグとして居座りそうです。
やれやれといったところでしたが、ちょっとした疑問が残りました。
今回使用したサービスマニュアルのブロックダイアグラムで、430MHzの周波数関係が計算しても合わないのです。
念のため八重洲無線のサービスサイトからダウンロードした取扱説明書と比べてみましたが、ブロックダイアグラムの記載は同じでした。
もともとPLLの構成を理解しているわけではないので"まっええか"と安易に妥協。
ある日、取扱説明書の送信機系統図を見てみると430MHzの周波数関係がピタッと合います。
そこで、八重洲無線のサービスセンターへ電話して聞いてみることに。
「送信と受信でPLLをシフトしているが、古い機械なので・・・。印刷ミスもあるかも・・・。」とつれない返事。
こうなると周波数を計って見るしかないのですが肝心の測定機がありません。(またしてもヘルプコール)
ローカルOMから、正確に較正された周波数カウンターを快く貸して頂きました。(感謝!)

先ずは送信機系統図とブロックダイアグラムの根本的な違いである「TX IFと2nd Local PLLをMIXしたIF周波数」の確認です。
【TX IF】 - 【2nd Local PLL】 = 【1st MIX IF】
送信機系統図 ⇒ 13.79MHz 61.12MHz 47.33MHz
ブロックダイアグラム ⇒ 13.79MHz X MHz 47.65MHz
測定の結果、1st MIX IFは「47.330MHz」でした。
どうやら、送信機系統図の方が正しいようです。
となればPLL全体の周波数関係を測定して行きます。



【REF】 ⇒ 20.4800MHz 【TX IF】 ⇒ 13.7900MHz 【2nd Local PLL】
(シフトしていませんでした。)
受信 61.1200MHz
送信 61.1200MHz



【Main PLL】 【20KHzステップPLL】 【100HzステップPLL】
ダイヤル⇒ 430.0000~439.9999MHz 430.0000~439.9800MHz 00.0KHz ~ 19.9KHz
(以後20KHzステップでリセット)
受信⇒ 382.5700~392.5699MHz 13.7800~ 23.7600MHz 368.7900~368.8099MHz
送信⇒ 382.6700~392.6699MHz 13.8800~ 23.8600MHz 368.7900~368.8099MHz

【送信周波数】 430.0000~439.9999MHz
FT-736のマイナーチェンジの違いなのかどうか分かりませんが、取りあえず当局にQSYしてきたモデルの備忘録として430MHzブロックダイアグラム注釈変更を残します。
なお、仕様書の周波数安定度は±1ppmとなっています。
せっかくの機会なので144MHzも測定してみましたが、ブロックダイアグラムと送信機系統図ともに変更なしでした。
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