FT-736修理 その2【TXユニット】

<2015年09月20日>
共通ユニット

【13.790MHz】


TXユニット基盤
 サービスマニュアルを見ていくと、PLLの調整に関するページがあります。
 各ユニットのテストポイントにオシロスコープやDCボルトメーター・RFボルトメーターを接続し、コイルやトリマを可変して設定電圧等に調整する手順が述べられています。
 そしてユニット基板の写真図にTP・L・TCの位置が記されています。

 FT-736の症状からPLLが怪しいと思いますが理屈は分かりませんので、マニュアルに従って調整することにします。
 取りあえず、手軽にできそうなDCボルトメーターによる調整とします。
 ブロックダイヤグラムを追っていくとTXユニットとRXユニットが各バンド共通になっていますので、先ずはTX UNITから始めます。
 




TX UNIT調整ポイント

 マニュアル写真図の調整ポイントを見ながら、回路図の位置と実物基板の位置を確認します。

 TX UNITのTransmitter 13.790MHz TX VCO(FM変調)
  1.R01とシャーシー間⇒DCボルトメーター接続
  2.T01調整⇒DC4.0V

 FT-736送信⇒ジェネカバ受信機で直接受信
  TX UNITの送信確認
   1.TX UNIT J11出力⇒13.790MHz FM受信
   2.FMmode送信⇒受信音確認

  TCXOの調整(X02 20.480MHz)
   1.13.790MHz FM受信⇒センタメーター表示
   2.FMmode送信
   3.TCXOのトリマ調整⇒センターメーター中央指示

  TX UNITのSSBキャリアポイント調整(X01 24.4885MHz)
   1.TX UNIT J11⇒13.790MHz LSB受信
   2.USBmode送信⇒L02調整
   3.TX UNIT J11⇒13.790MHz USB受信
   4.LSBmode送信⇒TC01調整
   ※TX UNITのSSBモード関係は逆ヘテロダインになっています。
   ※周波数精度は高くないので適当に妥協します。


13.790MHz

 ジェネカバ受信はJST-135です。




RXユニット基盤

 上蓋と下蓋のケースを取り外すと、シャーシーの左側面にRXユニットがあります。 
 写真とマニュアル図は上下逆になっています。



RX UNIT調整ポイント

 RX UNITのReceiver PLL調整(13MHz RX PLL)
  1.R05とシャーシー間⇒DCボルトメーター接続
  2.T01調整⇒DC4.0V
  ※ RX IFは13.690MHzです。

 さーて、これで基本的な送受信は働くようになりましたが問題は各バンドのPLLです。(汗!)



 

 
 

コメント(2)

初めまして。FT-736の調整の手引書を入手したいのですが、お分かりでしたら宜しくお願い致します。

西村様
 つたないブログを見て頂きありがとうございます。
 ”Fox Tango Manuals Web”というページに、FT-736の「Technical Supplement」があります。
 
http://www.foxtango.org/ft-library/FT-Library/Eighties/Eighties.htm
  
 何分、素人が無手勝流で遊んでいるだけですので、よろしくお願いします。
 

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