FT-736修理 その11【430MHz VCO UNIT】

<2025年07月12日>
FM送信音に「ポツッ・ポツッ」とノイズ混入
【VCO発振回路の電解コンデンサ交換】


430MHz BLOCK DIAGRAM

 前々から気になっていたのですが、430MHz FM送信音に「ポツッ・ポツッ」というノイズが入っており、電波を出すと音声変調なしでも当局と分かる有様でした。(恥ずッ)

 最近ハンダゴテを持つ機会が増えたので、ようやく修理してみようという気になりましたが、昔のPLL周りは何とも複雑です。

 一応PLLの再調整をしてみますが、症状は変わりません。(ヤッパリ)


430MHz VCO UNIT

 FT-736の修理記事を見ると電解コンデンサを片っ端から交換していくのが目につきますが、RF UNIT全部を変えるわけにもいかないので、PLL周りで一番怪しげなVCO UNITの電源フィルタ100μFに当たりを付けます。

 そうは言っても、RF UNITからVCO UNITシールドケース、更に100μFを取り外すのはかなり大変そうです。



430MHz RF UNIT

 先ずは、後で戻せるようにRF UNIT周りのコネクタ12ヶ所と直接半田付け4ヶ所を記録しておきます。

 断線に気を付けながら慎重に取り外していきます。



VCO UNIT取り外し

 たっぷり盛ってあるハンダの除去は大変でしたが、何とかVCO UNITを取り外せました。

 早速100μFの容量を計ってみると、ほぼゼロでした。



VCO UNIT修理前

 100μFを固めてある樹脂の撤去、更にはシールドケースと基盤グラウンドの直付けハンダの撤去は、かなり大変でした。



VCO UNIT修理後

 取り外し作業の中で隣の部品も壊れたので、結局、電解コンデンサ100μFとセラミック0.001を交換しました。



430MHz RF UNIT組み戻し

 どうにかRF UNITの組み戻しも出来ました。

 早速ローカル局にレポートをもらうと、無変調時のノイズは聞こえなくなったということで一安心です。



バックアップバッテリー交換

 ついでにバックアップ電池も直付け配線で交換しました。



 エアコンのないシャックでの作業は汗がしたたり落ち大変でしたが、縁あって10年前に転がり込んできたFT-736の寿命が延びました。(笑)

 

 
 

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