時ならぬ落雷 その1【虎の子のリグが↓】

<2009年09月10日>
9月の時ならぬ落雷

【虎の子のリグがご臨終?】

 9月のある日の夕方、西の空から、暗雲が垂れ込めてきた。
 そのうちに、物凄い大雨。そして雷。・・・ピカッ ドン!!!
 今までになく、いやに近い。・・・ピカッドン!!!
 
 職場にいても何か落ち着かない。いやな予感がする。

 シャーシ基板構造
 いつものように、遅くに帰宅。
 早速スイッチオン。・・・
 リグは真っ暗。
 うんともすんとも言わない・・・(涙)

 後から分かったことだが、ご近所では長時間の停電だったようで、テレビや電話が被害を受けたとのことだった。

 我家の配電ルートは別のようで、テレビや電話などは無事だった。
 もし直撃だったら・・・
 


マザーボード
 リグの被害はいかほどか。
 いよいよ、20数年お付き合いしてくれたリグともサヨナラか。

 いや、最新のリグがお目見えかな。
 ちょっぴり期待してみるものの、先立つものがないなあ。(あきらめ)

 頑張って修理にトライしよう。
 いずれにしても、JRCは面倒見てくれないから自分でやるしかない。
 JST−135のシャーシ構造のおかげで、素人でも何とかなるだろう。
 それにしても目が痛いほど細かいプリントパターン。老眼にはきついなあ。


リレー回路保護抵抗
 先ずは電源部のチェック。
 本体から切り離して電源回路をオンすると、パワーリレーの音がする。
 期待しながら出力を測ってみると、定格電源電圧が出ている。
 別電源部は無事のようだ。ラッキー!!

 次は本体だが、その前に回路図で電源周りを確認。
 本体への電源供給用にパワーリレーがあり、その駆動回路に10Ωの抵抗が直列に入っている。
 これが怪しい。
 
 ケースをはずしマザーボードのパターンを追いかけ、チップ抵抗を発見。
 天眼鏡で確認し、抵抗値を測ってみるとやっぱり断線している。

 手持ちの部品はちょっと大きいので、チップ用パターンがハンダ熱で剥がれないよう気遣いながら、どうにか交換。



電源コントロールユニット
 電源を接続して見るが、相変わらずリグは真っ暗。
 やっぱり甘くないなあ。

 本体のパワーリレー回路を良く見ると、電源逆接続保護用のダイオードが入っている。

 シャーシー後方のユニットをはずすと、電源コントロール部の基板がある。



ダイオード交換
 基板上のダイオードを測って見るとショートしている。
 しっかりサージ保護用として働いたということかな。

 これも手持ちのシリコンダイオードと交換。
 もう一度本体に電源部を接続し、スイッチオン。
 やったね。ディスプレイが明るく光っている。


 早速アンテナをつなぎ受信してみる。聞こえる、聞こえる。
 次はダミーをつけて送信テスト。
 モニターからSSBが聞こえる。

 アンテナ系からの被害はなかったようだ。ひと安心。
 最新のリグは遠ざかったが、20数年前のリグは生き返ってくれた。


 と思ったのも束の間。CQが回らない。・・・・・

 

 
 

コメント(2)

私も2013/09の落雷でJST-135を壊してしまいました。アンテナから電源に回り込んだ様な気がします.
同様に電源の10ΩがOpen、その脇のAF-VRのGroundが融けて浮いて再生音がハム音だらけでした。
補修をして一見動作した様に見えましたが、受信信号レベルが低く、送信不能でした。
SGで455以後は正常な様ですので、RFアンプのFETが飛んでいるのかと思っていますが、まだ交換してません。Variable Tuneのダイオードも怪しいかもしれません。
他に無線機がありますので、ともあれ気長に修理して行こうと考えています。

エモトのローテータのコントローラーも壊れましたが、回転方向VR信号のCとオペアンプ2個と回転モータドライブのパワートランジスター2個が飛んでまして、基板に焦げ跡が残っていました。
これらを交換して復活してます。

近場の落雷にはアンテナと電源を外す必要がありそうですね。

 なおちゃん様、せっかくコメントいただいていたのに返信が遅くなり申し訳ありません。
 何かと忙しく(言い訳Hi)ちょっとQRT状態でした。
  
 当局と同じ構成で被害に遭われたとのこと、その後修理は進んだでしょうか。
 貴重なJST-135ですので完動するといいですね。
 FBなご活躍をお祈り申し上げます。

 

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