
本当に建つのかなー
【お隣さんも心配】
OMのサイトを覘いてみると、クランクアップタワーやローバンドのフルサイズアンテナがずらりと並んでいる。
自分もすっかりその気になり、明日にでもタワーを建てようと意気込むのだが・・・、現実は厳しく課題は多い。
【少ない予算】
一大決心したものの、先立つものは厳しい。
タワーは高くて安全なものがいいのだが、条件に比例して予算が嵩む。
また、工事費のファクターも大きくなる。
若いときなら穴掘りなど自前でやるのだが、年老いたラジオ少年ではそうもいかない。(引越し前は、12m高の木柱2段継ぎを使っていたが、穴掘りから建柱まで自前でやった。)
通信業者の見積りを取ったりサイトで調べてみるが、妥協できる金額ではない。
あちこち業者さんに声をかけているうちに、河向かい(隣町)に鉄塔工事を専門にしている方が見えると聞き、早速見積もり交渉を行なった。
手馴れていることと、本業の合間を見てやるということで安く請け負ってもらった。
本当に良い業者さんなので実名を出したいのだが、内緒である。
(ネットで宣伝しましょうか。と言ったら、忙しくなるので止めて、と言われた。)
Excelで積算表を作り、アンテナ・ローテータ・ケーブル・インターフェア資材などを加算していくと、けっこう嵩んでくる。
お金をかければ立派な設備ができるが、自分のアクティビティや、小遣い+XYLの理解の範囲でやるのが平和の道である。
【限られた敷地】
引っ越してきた場所なので、以前のような訳には行かない。
いわゆる新参者なので、圧迫感を感じさせない設備、越境しないアンテナ、安全な工事などを心がけ、近隣とのコミュニケーションを大事にしなければならない。
(OLD QTHでは、ラジオ少年として、近隣のテレビの調整やちょっとした家電の修理をしてコミュニケーションを図っていた。)
台風時などの安全面ではクランクアップタワーが魅力だが、予算的に手が出そうもない。
【電波防護指針】
ハイパワー化を考えると電波防護指針をクリヤしなければならない。
近隣との離隔を取るためには、タワーは高ければ高いほど良いのであるが、その分予算も嵩んでいく。
KW局は格好いいのだが、自分の運用内容などから考えるとパワーに関しては適当な所で妥協できる話である。
もともとQSOより物づくりを楽しむほうなので、アンテナを工夫することにしよう。
【建築確認申請】
タワーも建築物であるため、地上高15m以上では建築確認申請を行い許可を得なければならない。
あれこれ考えている間に、耐震偽造事件から建築確認が厳格化され、許可が降りるまで相当の時間がかかるようになった。
以前は、申請内容に誤りがあっても一部修正できたのだが、法改正後は一字でも誤りがあると受け付けてもらえず、再び新規の申請となってしまう。
タワーとアンテナが決まるまで、かなりの時間を要したが、年老いた田舎のラジオ少年が発注したものは・・・
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