受信環境ノイズ源さがし その5【これまで探索したノイズを整理】

<2019年10月16日>
的を絞ってみる

【270°方向のノイズ源は?】

 9月17日記事の「DXを楽しんでいます その27【幻の9U3TMM】」を発端としたノイズ源さがしですが頭の中が混乱しています。

 複数の現象を追いかけても訳が分からないので、これまでの探索で得られたノイズの特徴を整理し、的を絞って行きたいと思います。

【探索ラジオで受信】

ノイズタイプA「中波帯下限525KHz付近で、ガーッというノイズ音」
 ・自宅前及び区内の配電線路(徒歩)⇒ノイズ有り
 ・県道沿いの配電線路(車移動)⇒ノイズ有り
 ・特徴⇒広い範囲でノイズ発生
 ・特徴⇒配電線路から離れればノイズ減少

ノイズタイプB「中波帯下限525KHz付近で、パリッ・パリッというスプラッタ音」
 ・自宅前の配電線路(徒歩)⇒スプラッタ有り
 ・特徴⇒天候快晴の時に発生、夜間・雨天にはスプラッタ無し

ノイズタイプC「中波帯全域で、ザーッというノイズ音」
 ・自宅北側の交通信号機(制御ボックス近接)⇒ノイズ有り

【IC-7610でスペクトラム確認】

ノイズタイプD「18MHzのバンドノイズ」
 ・CQアンテナ270°方向(ビーム側)⇒最大
 ・CQアンテナ0°180°方向(アンテナサイド側)⇒ヌル点
 ・特徴⇒天候快晴の時に、バンドノイズが増大する
 ・特徴⇒夜間・雨天時にはSメータが振れない

ノイズタイプE「3kHz間隔のビート信号」
 ・CQアンテナ270°方向(ビーム側)⇒スペクトラム確認
 ・CQアンテナ0°180°方向(アンテナサイド側)⇒スペクトラム消える
 ・特徴⇒14MHz~28MHzまで広帯域で確認

ノイズタイプF「7MHzバンドでの48KHz間隔のノイズ」
 ・原因⇒光ルータ
 ・対策⇒ACラインフィルタ挿入で解決

ノイズタイプG「61KHz間隔のビート信号」
 ・原因⇒おそらく内部LAN



270°方向-1

 以上の探索経緯から、CQアンテナの方向が270°で18MHzバンドノイズが大きくなることに注目します。

 先ず目についたのが河川の向かい側にそびえ立つ特別高圧線の鉄塔です。

 アンテナからの距離は、約700m弱。

特別高圧線

 早速探索ラジオを持って鉄塔の真下に向かいます。

 中波帯から短波帯まで、ダイヤルを回しながら聞き入りますがノイズは感じません。

 きれいに放送が入り今回のノイズ源ではないようです。


270°方向-2

 続いて、270°方向約160mの所にある電力柱に向かってみます。

配電線

 ここは近いので探索ラジオの受信音を聞きながら、歩いて配電線ルートをたどっていきます。

 すると、電力柱に近づくにつれて受信ノイズ音が大きくなってきます。

 何度も配電線ルートを行ったり来たりしますが、電力柱から遠ざかっていくとノイズ音が小さくなります。

 さらに、配電線ルートを離れて行くと受信ノイズ音は感じなくなります。


CQ~電力柱

 また、自宅を出るときにCQアンテナのビーム方向を270°に固定してきましたが、この電力柱から見るCQアンテナのビーム方向が一致します。

 この270°方向には遥かアフリカからの微弱電波が埋もれています。

 問題解決には電力会社に調査を依頼しなければなりませんが、アマチュアの思いとか感覚ではなく、できるだけ可視化する必要があります。
(只の年老いた田舎のラジオ少年のクレーマーになってはいけませんから。・・・)


 

 
 

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