キュビカルクワッドにチャレンジ その11 【マッチングにトライ】

<2007年12月29日>
MFJ−259B登場

【冬空は寒ーい】

MFJ-259B

 思い切って「MFJ−259B」を買ってしまった。
 
 最初は、TXとSWR計の組み合わせで調整するつもりだった。が・・・

 一度タワーに昇ってみたものの、年老いたラジオ少年が何度もタワーの昇り降りを繰り返すのは無理と悟り、大枚をはたくことになったのである。


 でも、買ったのは大正解。
 アンテナ調整の便利さはもちろんであるが、同軸ケーブルの損失測定や配線の長さ測定など大いに役立つ。
 その他の機能も使えそうだ。
 
 その辺の話は、別カテゴリ「MFJ−259B」で。



ワンフィード同軸型マッチング


 測定器は準備できたが寒空での高所作業は厳しそう。
 やっぱり高所作業車がいいなぁ。
 雪は近そうだし、このまま春までガマンするしかないか、と思っていたら。
 
 どうにか年内にバケット車を借りれることになったが、時間は半日しかない。
 ケーブル配線も含めてなので余り時間がない。
 
 
 
 バケット車でエレメントの外側にいるので、写真ではタワー側が「14・21・28MHzマッチング」、手前側が「18・24MHzマッチング」となる。


 初めてのガンマーマッチの調整だ。
 測定器をマッチングコネクタに接続し、SWR測定モードで14MHzに周波数を設定。
 
 エレメントのインピーダンスポイントをおおよその位置に合わせ軽くバインド。
 皮手袋をしてフェーズラインを動かす。
 そして、同軸コンデンサを抜き差しする。
 
 おー、しっかりとSWRが下がっていくではないか。
 
 同様に21MHzに向う。
 ここも下がっていく。 
 
 そして、28MHz。
 少してこずったが、ここも下がった。

 3バンドマッチングはうまくいきそうだ。
 それぞれのインピーダンスポイントを仮固定し、2バンドマッチングへ向った。
 



防水処理

 軽い気持ちで、先ずは18MHz。
 あれ、さっきみたいな訳に行かんぞ。
 思うようにSWRが下がらない。
 
 仕方ないのでおよそのところで仮固定し、24MHzに向ってみる。
 なんと、なかなかポイントが見つからない。


 ためしに18MHzを動かしてみると、24MHzのSWRも変化する。
 互いに影響しあうらしい。


 3バンドへの影響はどうかなと思い、再測定してみたがまあまの状態である。
 しかし、冬の夕暮れは早い。だんだんとあせってくる。


 このままでは2バンドは未接続で終わってしまうので、この時点で妥協せざるを得ない。

 取り合えず、今冬を無事過ごすために、ポイントのハンダ上げ、各所の防水処理を行なって作業を終了することとした。




 時間が足らず疎調整しかできなかったが、ひと冬越した後のメンテナンスも兼ねて、暖かくなってから再調整することにしよう。

 高所作業終了後、ケーブル配線を整理しシャックに向ったのは言うまでもない




 ちなみに現時点の状況。

   14MHz  中心周波数のSWRは1.1。
          中心が高めなので下方へ要調整。
       
   21MHz  バンド内SWRは、1.1から1.2。

   28MHz  バンド内SWRは、1.1から2.1。
          バンド幅を考慮して要調整。

   18MHz  取り合えずのSWRは、1.4から1.5であるが、
          ヌル点になく調整しなおし。

   24MHz  無理やりSWR2.2となっている状態。
          全面調整しなおし。

 

ということで、最終調整は来春になる。

冬仕事でDDSモニターRXでも作りながら、暖かい春を待つことにしよう。・・・




 

 
 

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