平城遷都1300年祭 その2【正倉院展】

<2010年11月05日>
第62回正倉院展

【螺鈿紫檀五絃琵琶】
(らでんしたんのごげんびわ)


 翌日は、第62回正倉院展へ。

 歩いて奈良国立博物館へ向かっていると「オーイ」と誰かを呼ぶ声。
 まさか自分が呼ばれているとは思わないから、そのまま歩いていると、さらに声が大きくなる。

 その声の主に顔を向けると、なんと同郷のOM。
 これには驚いた。久しぶりの再会にご挨拶。 


正倉院展
 会場入口は長蛇の列。
 せっかくの機会だから並ぶことにしたが、後方にはみるみる人の山。
 それでも早い時間帯だったからか40分位で入場できた。
 
 奈良時代・天平の息吹を今に伝える正倉院宝物。
 今回は平城遷都1300年の記念の年にふさわしく、平城京に生きた人々の息吹を身近に感じさせる宝物が多数出陳されている。

 やはり一番の目玉は 聖武天皇・光明皇后のご遺愛品で、世界唯一の古代の五絃琵琶の遺例として名高い「螺鈿紫檀五絃琵琶」。
 

 館内でも長蛇の列。忍耐で並ぶこと40分。
 ようやく本物にお目にかかることができた。

 千年の時を経てなお色褪せぬ鮮やかな輝きだ。




正倉院展記念弁当
 余韻を残して会場を出ると、外にはテント村。
 ちょうどお昼ごろで、何やら呼び込んでいる。

 その声に誘われて近づいてみるとホテルのシェフが声をかけてきた。


 第62回正倉院展を記念しての薬膳弁当を勧められた。


 菜 譜 
 1.海老と金針菜のXO醤炒め
 2.素肉(大豆肉)の黒酢入り甘酢炒め 松の実添え
 3.有機南瓜・有機春菊・エリンギ茸の紅花と発芽金胡麻入り揚げ物
 4.クラゲの甘酢 クコの実添え
 5.大根の柚子風味漬け
 6.十穀米入りご飯
   (押し麦・もち赤米・青玄米・もちきび・ひえ
   ・もち黒米・大豆・ハト麦・もち玄米・はだか麦)

 ご馳走様でした。


正倉院


 おなかも満足したところで、本物の正倉院へ。

 正倉院は、東大寺大仏殿の北西に位置する、高床の大規模な校倉造倉庫。
 聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵している。

 正倉院宝庫は、北倉、中倉、南倉の3つに区分され、今回の正倉院展の五絃琵琶は北倉からの出陳。





 

 
 

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