IC-7610 その14【3M 熱伝導性両面テープ 8926-025】

<2022年12月16日>
熱伝導率 1.5W/m・k

【Crozet 2022は目前、再発しませんように】
【追記 ADCヒートシンク押さえ発見】


熱伝導性両面テープ

 昨日の夕方、サポートセンターから補修部品を調査しているので待ってほしいとの回答がありました。

 素人ながら色々調べていくと、3M 熱伝導性両面テープなるものがあることを知り、いつものように?熱との格闘が始まりました。



熱対策について

仕様


3M 8926-025

 何とか応急措置だけでもしたいという思いで、昨日早便で「3M 8926-025」を発注しましたが、今夜午後7時に届きました。(すごっ)

 熱伝導性両面テープで検索すると安いものもありますが、熱伝導率が0.6W/m・kだったので、高価ですが「3M 8926-025」で試してみます。



ヒートシンク

 基盤のADCからヒートシンクを取り外して、残っている粘着剤を取り除きます。

 両面テープをヒートシンク(10×10mm)より大きめのサイズで切り取り、厚い方のフィルムライナーを剥がしてヒートシンクに貼付けた後、小型ニッパーで現物合わせです。



ADC

 ADCを傷つけないように、プラスチックのヘラを使って残っている粘着剤を除去します。



ADC貼付け

 そして、ヒートシンクの両面テープ接着面の薄いフィルムライナーを剥がして、慎重にADCに密着させ、しばらく圧をかけます。

 ICOM仕様の両面テープは丸5年で剥がれてしまいましたが、今度はどうでしょう。(長持ちしますように)

 それにしてもヒートシンクの倒れ方によっては、ADCのピンや周りの部品をショートさせ大きな故障になったかもしれません。(怖)

 メーカー修理となったOMさんの記事では「交換した部品は、部品メーカーへ解析に出しますので、返却できません。」とあります。

 ぜひともICOMさんには「解析結果及び熱伝導性両面テープの耐候性」についてアナウンスして欲しいと思います。(これまでの経緯から無理かも・・・)



 IC-7610リアパネルにゴチャゴチャしたケーブルを挿し込み、いよいよ電源オン。・・・(無音)

 肝心のアンテナ系がオフでした。(冷や汗)

 トラブルから1週間、これからランニングテストです。

 Crozet 2022は目前、どうかADCが壊れていませんように。(アッサー)

 IC-7610発売から年数が経っているので、他のユーザーでも同じ様なトラブルが増えるかもしれません。

 最新技術のSDR機なので即刻メーカー送りとなりがちですが、トラブルの元は意外にもアナログかもしれません。

【追記 ADCヒートシンク押さえ発見】
ADCヒートシンク押さえ発見

 他にも事象がないかと検索していたら、素晴らしい「ADCヒートシンク押さえ」を発見しました。

 「Unión de Radioaficionados Españoles」スペインアマチュア無線協会(URE)の技術フォーラムの投稿です。



 今回のトラブルは、時間の経過とともに国内外どのユーザーにも起こりうることだと思います。

 結局メーカー送りとなって高価な部品交換をしても、いずれ再発することになります。

 今度ばかりはICOMさんの責任として、次のロット用に押さえ部品を作製し、現ユーザーにも入手できるようにしたらどうでしょう。

 

 
 

コメント(2)

こんにちは、ご無沙汰です
大変だったみたいですね
メーカーとしては、お粗末ですね  ガンガン言ってください

ICの近くの止めねじ2本で仮押さえが出来そうですが?

HJAさん
こちらこそ、ご無沙汰しております。

熱抵抗を下げる役目もあるようですが、まさか剥がれるとは。・・・
薄いアクリルを加工して軽く押さえて上げれば良さそうですね。
ADCがダメージを受けていなければ良いのですが。

Crozet,Bouvet I. FB DX

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