リミッティングアンプ製作 その13【音声波形】

<2008年02月20日>
FBなQSO

【大声でもピーク値は同じ】


リポートは59 先日、2号機(前動型リミッティングアンプ)を使用されている局とQSOできた。

 その方は以前からリミッティングアンプに興味を持っており、前動型リミッティングアンプ開発者のホームページを見ているうちに本ブログに立ち寄られたとのこと。

 
 つたない製作日記に触発され、ネットで部品を集め早々と組立したとのことだった。
 しかも、100本一組の抵抗を根気に計って選別されたというから驚いた。

 同じアンプを付けた方とのQSOは初めてであり、しかも飛騨の局長さんとあって大変うれしかった。
 その局長さんは、144MHzでアクティビティが高く、お声は何度か聞いていた。
 当日のQSOは21MHzであったが、FMで聞いている局長さんの声がSSBでもクリヤに再現されていた。
 
 ローカルなのでリポートは「59」なのだが、QRNもなく信号強度「1」でも了解度は「5」という位の受信状態だったのでS/Nが大変良好で、リミッティングアンプ付属のイコライザ機能を切り替えてもらうと、音の違いもよく分かった。

 同じアンプを作ったもの同士のQSOは大変盛り上がり、ローカルにこのような方が見えることに心強いものを感じた日であった。



ALC その局長さんのRIG本体もFBなのだが、リミッティングアンプとのレベル合わせもうまくいっているらしい。

 いくらアンプがFBでも、TXへの過剰入力は禁物だ。
 オリジナル機のマイク用出力レベルは高いので、本体のマイク回路を理解して接続しないと過変調になってしまう。


IC うまくセッティングすると、ICはピーク値まで良く振れるが、ALCはほとんど振れない。

 心理的にメーターが振れるのは快感かもしれないが、決して平均値表示のパワーメーターをピーク値までがんがん振らせるようなセッティングはしない方が賢明だ。

 大声を出すとリミッティングアンプの圧縮レベル表示メーターが良く振れるので、それで我慢を。Hi



アー圧縮前
  おなじみのテスト音声「あー」の波形。
  リミッティングがかかる前。



20μAメーター指示
  メーター指示20μA。
  リミッティングが軽くかかっている状態。



40μAメーター指示
  メーター指示40μA。
  リミッティング約−10dB。



60μAメーター指示
  メーター指示60μA。
  リミッティング約−20dB。



 音声入力レベルが大きくなりリミッティングが深くなっても、音声波形のピーク値は一定であり、出力はレベルオーバーしない。
 ただし、平均フォルマント(?)は大きくなるので「耳S」は上がるが、極度にリミッティングをかけすぎるとバックグラウンドノイズの固まりとなるので要注意。


瞬間音 サ行風切音 パ行音

     瞬間音          サ行の風切音         パ行音 


 いずれも立ち上がりの早い音であるがレベルオーバーはしていない。 

 いずれにしても、基本的にリミッティングをあまり深く掛けないことがS/Nの良い使い方で、ピークで10dB程度圧縮がかかる程度が良い。

 また、ローカル・ラグチュウとDXとでは時定数を変え、ラグチュウ時は時定数を長く、DX時は短くするとFBなようだ。

 なお、当局はできるだけTXマイク回路に影響されないよう、BM回路に近いライン入力へ接続している。
 今度はTXを通した波形を見てみたいな。・・・


 

 
 

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