インターフェア対策 その10【DENON PMA-390Ⅲ アンプI】

<2021年01月12日>
接続形態別アンプI試験

【アンプI試験の後に、思わぬことが・・・】


DENON PM-390Ⅲ

 Source Lineoutのレベル調整ができたので、DENON PMA-390Ⅲの音を楽しみたいところですが、その前にアンプIの試験が待っています。

W1JR巻き

 アンプIに一番影響があるスピーカーコードですが、TRIO W-46Kの時はフェライトバー10cmでコモンモードフィルタを作りましたが、今回はフェライトコアFT-240#43を使いたいと思います。

 巻き方としては、「キャンセル巻き・バイファイラ巻き・W1JR巻き」がありますが、これまで使ったことがないW1JR巻きを試してみようと思います。


スピーカーコードC.M.F.

 背面はコードだらけです。



接続形態別アンプI試験

 インターフェアの相互関係が複雑になりそうなので、接続コードを少しずつ挿しながら各バンドで電波を出し、ヘッドフォーンてモニターしていきます。

① 何も接続しない状態⇒7MHzと10MHzで発生。
② DENON PM-390にACラインフィルタを挿入⇒全バンド消去。
③ 未対策のスピーカーコードを接続⇒7MHz・10MHz・14MHzで発生。
④ スピーカーコードをW1JR巻き⇒全バンド消去。
⑤ いよいよ入出力コードを全部接続⇒マスターボリュームを絞った状態でも、7MHz・10MHzで発生。
⑥ HDMI to RCAコンバーターにACラインフィルタを挿入⇒DENON PM-390とは別のACラインフィルタ。
    ⇒マスターボリュームを絞った状態⇒7MHzで発生。
    ⇒マスターボリュームを上げた状態⇒Sourceごとに試験。
                  ⇒TUNER⇒3.5MHz(微)・7MHz(小)発生。
                  ⇒PHONO⇒7MHz(中)・10MHz(大)発生。

ディジタルRF電流計

 ディジタルRF電流計でコモンモード電流を測ります。

 表示された値[mV]を1/10にして、高周波電流の単位[mA]に読み替えます。


コモンモード電流測定

 PHONOコードのRF電流は小さいものの入力感度が-50dBuなので、7MHz・10MHzでハイレベルの異音が聞こえます。
 個別の対策が必要ですが、取り合えずDENONに付属していたショートピンプラグを挿入しておきます。

 TUNERコードには結構なRF電流が流れており、3.5MHzと7MHzでヘッドフォーンモニターから異音が聞こえます。
 ただし、TUNER音源があるときは全く分からないレベルなので、実用上は問題ありません。

 一方、CDコードにも7MHz・10MHzで結構なRF電流が流れていますが、ヘッドフォーンモニターでも異音は確認できません。
 複数筐体間でコードが出入りしているオーディオ系は難しいです。

 取り合えず音楽を聴きながら無線を楽しむという、年老いた田舎のラジオ少年のささやかな思いは実現できました。(ヤレヤレ)

 と思ったのも束の間、IC-7610用の安定化電源がダウン。・・・(何でそうなるの!!!)


 

 
 

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