1号機の組立・調整
【音質は十分だがノイズが気になる】

ケースは正面パネルが二重となっており、加工がヘタなので穴が歪んでいる。
シールド加工も有り合わせのアルミ板や銅板で適当であり、写真をアップにできない。
基板自体は市販されていたので、初心者にとっては大変ありがたかった。
組み立ても終わったので、初歩的なチェックを済ませ、電源ON。
記事に従って各部の電圧チェック。
入力にマイクをつなぎ、しゃべってみると制御ループ電圧がちゃんと下がる。
出力を手持ちのカセットデッキに接続してモニターしてみるが歪み感はない。
入力に低周波発信機を、出力にオシロスコープをつなぎ入出力特性をプロットしてみると、最初はリニアで、スレッショルド設定点からリミット特性となる。
記事に示された一通りの調整を終え、いよいよ自作の3.5MHzSSBTXに接続。
受信機でモニターしてみるとBFな地声が聞こえる。
しばらくは喜んで、自作です、などと言いながらOn the airしていた。
段々と慣れてくると、気になることが出てきた。
ノイズだ。
生意気にもS/Nなんぞが気になりだした。
オリジナルで、S/N40dB位。
実用上は、オンボロTXの弱い電波では外来ノイズ以下となり問題ないのだが、モニターをしていると気になる。
先ずは、初段のICをローノイズタイプに変更。
こんなこともあろうかと、各ICはソケットを使っている。
トランジスタ技術によると、OPアンプの信号源抵抗によりフリッカノイズの出方が大きく変わるらしい。
それではと、初段の入力をローインピーダンスに変更。
マイクも、最初はハイインピーダンスを使っていたのだが、初段の変更に合わせてローインピーダンスマイクを購入。
あとは、BBDの入力レベルを上げて見かけ上のS/Nを上げる。
入力0.8Vrmsで歪み率0.5%なので、ローインピダンスマイクの感度に合わせて初段のゲインを40dBまで上げた。
一段アンプを増設するところだが、恐いもの知らずでOPアンプの設定だけで済ませてしまった。
もちろん、BBDだけでなく信号系のクリップ開始レベルを確認した上での決定だ。
リミッタ開始レベルでの、出力と残留雑音との比較計算では、一応S/N49dBとなった。
BBDをスルーさせれば、60dBは取れリミッタ特性も残るのだが・・・?
その他、クロックのデューティー比、LPFの調整、アースポイントなどを気にしてみたが目に見える改善はなかった。
もともとは、自作機の過変調防止のために作ったので、初期の目的は十分果たしてくれた。
しかし、あのようなオンボロTXで、しかも猛者連が集う3.5MHzでよくQSOをやったものだと我ながら感心する。
多分、「自作です」の一言で、3.5MHzのOMは寛容な態度で相手をしてくれたのだろう。
この後QRTが目立つようになり、29年の歳月とともに時代は21世紀となってしまった。
年老いた田舎のラジオ少年が、再QRVを目指す切っ掛けのひとつとなった「リミッティングアンプ2号機」に出会うことになる。・・・
【音質は十分だがノイズが気になる】

ケースは正面パネルが二重となっており、加工がヘタなので穴が歪んでいる。
シールド加工も有り合わせのアルミ板や銅板で適当であり、写真をアップにできない。
基板自体は市販されていたので、初心者にとっては大変ありがたかった。
組み立ても終わったので、初歩的なチェックを済ませ、電源ON。
記事に従って各部の電圧チェック。
入力にマイクをつなぎ、しゃべってみると制御ループ電圧がちゃんと下がる。
出力を手持ちのカセットデッキに接続してモニターしてみるが歪み感はない。
入力に低周波発信機を、出力にオシロスコープをつなぎ入出力特性をプロットしてみると、最初はリニアで、スレッショルド設定点からリミット特性となる。
記事に示された一通りの調整を終え、いよいよ自作の3.5MHzSSBTXに接続。
受信機でモニターしてみるとBFな地声が聞こえる。
しばらくは喜んで、自作です、などと言いながらOn the airしていた。

段々と慣れてくると、気になることが出てきた。
ノイズだ。
生意気にもS/Nなんぞが気になりだした。
オリジナルで、S/N40dB位。
実用上は、オンボロTXの弱い電波では外来ノイズ以下となり問題ないのだが、モニターをしていると気になる。
先ずは、初段のICをローノイズタイプに変更。
こんなこともあろうかと、各ICはソケットを使っている。
トランジスタ技術によると、OPアンプの信号源抵抗によりフリッカノイズの出方が大きく変わるらしい。
それではと、初段の入力をローインピーダンスに変更。
マイクも、最初はハイインピーダンスを使っていたのだが、初段の変更に合わせてローインピーダンスマイクを購入。
あとは、BBDの入力レベルを上げて見かけ上のS/Nを上げる。
入力0.8Vrmsで歪み率0.5%なので、ローインピダンスマイクの感度に合わせて初段のゲインを40dBまで上げた。
一段アンプを増設するところだが、恐いもの知らずでOPアンプの設定だけで済ませてしまった。
もちろん、BBDだけでなく信号系のクリップ開始レベルを確認した上での決定だ。
リミッタ開始レベルでの、出力と残留雑音との比較計算では、一応S/N49dBとなった。
BBDをスルーさせれば、60dBは取れリミッタ特性も残るのだが・・・?
その他、クロックのデューティー比、LPFの調整、アースポイントなどを気にしてみたが目に見える改善はなかった。

もともとは、自作機の過変調防止のために作ったので、初期の目的は十分果たしてくれた。
しかし、あのようなオンボロTXで、しかも猛者連が集う3.5MHzでよくQSOをやったものだと我ながら感心する。
多分、「自作です」の一言で、3.5MHzのOMは寛容な態度で相手をしてくれたのだろう。
この後QRTが目立つようになり、29年の歳月とともに時代は21世紀となってしまった。
年老いた田舎のラジオ少年が、再QRVを目指す切っ掛けのひとつとなった「リミッティングアンプ2号機」に出会うことになる。・・・
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