430MHzアンテナ その3【15エレ八木アンテナ 山岳反射】

<2022年10月08日>
飛騨は山の中、直接波通信は不可能

【地理院地図の断面図作成ツールは最強】



自宅から荒城郷
 飛騨では複数の山を隔てた局との430MHz通信は、山岳反射が効率よく働かないと交信できません。

 当局の環境も山々に囲まれており、これまでは限られたローカル局との連絡用に甘んじてきましたが、複数の山を隔てた隣の市のOMさんと安定したQSOをしたいと思い、山岳反射にチャレンジしています。



Googleマップ 地形

 相手のOMさんの環境も大きな山々に囲まれており、北方面へのルートは「南西方向の船山反射」がピンポイントで見つかったとのことです。

 Googleマップの地形図(クリックで拡大)で見た飛騨ですが、今更ながら山の中です。



国土地理院地図

 その船山反射を直接捉えることができれば一番良いのですが、「地理院地図 電子国土Web」で作った平面図(クリックで拡大)で線を引いてみると、当局の近くの山で遮られており、実際に南方向にアンテナを向けてみても何も受信できません。



JA2KGQ_乗鞍岳_断面図

 当局から数km北のOMさんからは「南東方向に乗鞍岳3026m」が見えるため、乗鞍反射で1エリアから4エリア方面までQSOできるとのことです。(あーうらやましい)



JA2PTQ_船山_断面図

 船山反射方向の断面図ですが、手前の山で遮られています。



JA2PTQ_大雨見山_断面図

 東方向に見えている山が大雨見山1336mだと思っていましたが、断面図から違うことが分かりました。


国土地理院 断面図作成

 地理院地図上で東西南北方向の断面図をたくさん試してみた結果、二次的に乗鞍反射が使えそうな山(クリックで拡大)が見つかりました。

 このサイトは非常に便利で、2つの地点を指定してやると断面図が作成され、どの山が遮っているのか一目瞭然に分かるのです。



JA2PTQ_東方向_断面図

 東方向の荒城郷の山1217mの断面図です。



荒城郷の山1289m_乗鞍岳_断面図

 荒城郷の山1217mから乗鞍岳へは完全なる見通しです。



 そうはいっても、荒城郷反射⇒乗鞍反射⇒船山反射という3次反射の電波は想像以上に減衰しており、安定した回線にするためには、アンテナからトランシーバーまでのシステム改善が必要なようです。(苦)

 

 
 

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