アンテナ測定器 その2【組み立て】

<2009年01月01日>
部品が集まったので組み立て開始。

【初心者向きの構造】


 初心者は基盤を作ることから苦手で、製作意欲が鈍ってしまう。

 その点、本記事ではエッチングや小穴を開けたりせず、ケースもプラスチックケースのため工作も簡単だ。

プリントパターン

プリントパターンの作り方

 1.パターン面にナイフで切れ目を入れる。
 2.ヘヤードライヤーで熱風を加えながら、不要な銅箔を剥がしていく。
 3.残すプリントパターンは上図のとおり。


コイルの作り方
コイルの作り方

(a)0.12〜0.32Φのエナメル線を4本重ねる。

(b)トロイダルコアに4回巻き付ける。
   (クオドリファイラー巻き)

(c)各々のコイルの巻き終わりと巻き始めとを直列につなぐ。





内部の様子
 ケースは、プラスチックで加工も簡単。
  
 金属ケースに組むと、ストレーキャパシティが増加し、ブリッジ・バランスが崩れてしまい50MHzまでしか実用にならなかったとのこと。

 ブリッジのVRは、通信型でRV16(直径が16Φ)の小型のもののほうが、分布容量も小さくて信頼性が高い。

 基盤の支持は、VRの背中に両面接着テープで貼り付けてある。




較正用の抵抗と本機

 較正用抵抗は、高周波特性の良い抵抗をリング状に並べ、同軸M型コネクタに組む。
    30Ω  150Ωを5本
    50Ω  300Ωを6本
    75Ω  750Ωを10本

 較正のステップ
1.28MHzに受信機をセットする。
2.VRを回すと「S」が下がる位置がある。
3.「S」1〜2付近がノイズ出力に対し、敏感であるので、ここまでアッテネーターを絞る。
4.「S」が、NULLになるVRの位置に、較正抵抗の値を目盛る。
5.較正抵抗を取り替えて繰り返す。
6.1.9MHzや144MHzで確認する。







 

 
 

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