アンテナ測定器 その1【初めてのアンテナ測定器】

<2008年08月09日>
CQ誌の記事

【信号源にノイズを使用】


 開局時のアンテナはACコード利用で調整も何もない無手勝流。
 その後、同軸ケーブルが買えるようになったので、ダイポールアンテナを上げた。
 調整は、普及したSWRメーターにより、何でもかんでもSWR1.0を目指してのカットアンドトライ。

CQ誌記事
 SWRメーターだけでアンテナを調整しようとするとき、
 「アンテナ・インピーダンスが高いのか低いのか判断できない。」
 「パワーを出したまま調整せざるを得ない。また、バンド外の状況がわからない。」などの欠点がある。

 本当はインピーダンス・ブリッジがあるといいのだが、構造が複雑で自作できそうにない。また、市販品もあったがとても高価で全く手が出ない。

 そんな中、1976年のCQ誌にJA6HW角居OMが「アンテナ・インピーダンス・メーター」を発表された。
 
 インピーダンスの概念は理解できなかったが(今も同じHi)、たまたま測定器製作集だったので、ファイリングしていた。

 

ブロックダイアグラム
 本器には三つの特長がある。

 1.広帯域な周波数スペクトラムを持ったノイズ源として、ツエナー・ダイオードの鋭い立ち上がり部分を利用している。

 2.これをトランジスタの広帯域アンプで増幅し、クオドリファイラーに巻かれたブリッジに供給する。

 3.ブリッジのバランス検出に受信機を使う。


回路図

 全回路は上図のとおりであるが、要点としては、

 「ツエナーダイオードによっては、ノイズの出方に差がある。」
 「トランジスタのftは500MHz以上のものが必要。」
 「LEDはバッテリー電圧のインジケーター。」
 「VRはノイズ・レベルのアッテネーター。」などである。

 
 数年後、書棚にあったファイリング記事を読み返した田舎のラジオ少年は、ようやく部品調達に向かった・・・。


 

 
 

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