古川祭り

<2009年04月24日>
古川祭は、国指定 重要無形民俗文化財

【起し太鼓の「動」と、屋台の「静」】

 古川祭は、毎年4月19日・20日に執行される飛騨市古川町にある気多若宮神社の例祭である。

 起し太鼓は19日の夜から20日の未明にかけて、氏子を眠りから覚ますために、直径3尺余りの大きな太鼓を櫓にのせて、町中を行進しながら打ち鳴らす。

 昔は全国あちこちで同様の行事が普通に行われていたという。
 古川町市中は、そんな素朴な祭礼行事を、厳粛かつ豪壮な祭礼行事へと発展させ、今日まで守り継いでいる。

 屋台行事は、19日の夜祭では提灯を灯して曳行し、20日には町内各所で曳き揃えられる。
 明治時代までは、本来の神輿行列の露払いという役割をもって行列を先導していたが、現在は各台名旗でそれに代えている。

 起し太鼓の夜の勇壮な「動」と、屋台の昼の華麗で美しい「静」、この二つの対照が古川祭をいっそう興味深いものにしている。

神楽台





 屋台行列先頭の神楽台


金亀台





 提灯を灯した金亀台


献酒



 町々の当番所に献酒が行われる。


屋台曳揃え





 19日の夜祭には、9台の屋台が提灯を灯して曳き揃えられる。

 翌20日には、町内各所で曳き揃えられ、華麗なカラクリ人形や子供歌舞伎が奉納される。


出立祭



 19日の夜9時、起し太鼓の安全を祈願して出立祭が行われる。


起し太鼓打出し1



 19日夜9時30分、起し太鼓の打出し。


起し太鼓打出し2



 いよいよ、起し太鼓の出発だ。


起し太鼓打出し3



 テレビ・新聞報道のライト、フラッシュ。


提灯行列



 起し太鼓の先頭を行く提灯行列。


付け太鼓



 町内の角々では、付け太鼓の若い衆が気勢を上げる。


起し太鼓巡行



 起し太鼓は町中で付け太鼓と揉み合いながら、未明まで続けられる。



 今年は両日とも天気に恵まれ、本当にいい祭りだった。
 自分がアテンドしたお客様も十分に祭りを楽しみ満足気だった。

 起し太鼓は雨が降っても雪が降っても必ず実行される。
 案内しながら撮った素人写真では迫力が伝わらないので、是非、飛騨古川を訪れ本物を体感していただきたい。・・・


 

 
 

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