巨大ヒートシンクで十分かもしれませんが、又もやDC-FAN空冷実装
【三苫の1mmならぬ、ワッシャの1mm】
先月、リペアセンターによるADC交換(ヒートシンク脱落防止追加施工という名称の放熱強化)の記事に触発されて、小型ヒートシンク(ツインタワー)のDC-FAN空冷を実施したばかりです。
ローカル各局(IC-7610愛好者)に話したところ、「メーカーの放熱強化対応があるうちに再補修してもらった方が良いのでは」ということになり、和歌山送りとなりました。

新しい放熱強化ヒートシンクが装着されて、出入り8日間で戻ってきました。
リペアセンターの対応は丁寧かつ迅速で、感謝申し上げます。
写真で見るより、実物は巨大。・・・
今回もヒートシンクの温度を測ってもらいましたが、「4時間受信状態、上下カバーあり。最大○○℃」(データは個人使用限り)。
前回の小型ヒートシンクはADC動作温度範囲の上限に近いものでしたが、今回の対策で大型ヒートシンクの温度は17.5%下がりました。

この写真はIC-7300の内部ですが、ADCは小型ヒートシンクですし、FPGAにはヒートシンクさえ見当たりません。
IC-7300のADC修理記事は見たことがありませんが・・・?
半導体の温度といえば、別記事の壊れることで有名なDC電源ですが、中華製ブリッジダイオードの温度ディレーティングカーブが「97℃(20A)」でした。
大型ヒートシンク&大型ファンを装備しているにもかかわらず、中華製は劣化が速く何度交換しても壊れました。(日本製「132℃(20A)」に交換してからは故障無し)
今回のIC-7610のADC動作温度範囲の上限が「85℃」となると、かなりギリギリなのが分かります。
新しいヒートシンク対応で温度が17.5%下がったとはいえ、まだまだ高温なのでDC-FAN空冷を付けたいところですが、基盤の平らなスペースがなくなったので、設置は難しそうです。
底板を加工すればできそうですが本体を傷つけたくないので、排気口にDC-FANを連装してみましたが、やはり効果なく騒音が大きくなっただけでした。(泣)

ADCの動作消費電力は1250mW、2個で2500mW、FPGA(類似品)は1000mW。
併せて3.5W、IC-7610の左側側板はかなりの熱を持っています。
ヒートシンクの後ろ側にはIC部品と基盤内ジャンパー配線があるので、基盤から底板までの間隔はDC-FAN(25×25×7mm)ギリギリです。(泣)
空間認識能力がないので、型紙をいろいろ作って試行錯誤の連続です。

曲げが4回もあるので寸法どおりにいきませんが、アルミ板(0.5mm)を切りだしてヤスリでゴリゴリ、現物合わせです。
DC-FANの背中部分はできるだけ拡げたいのですが、強度との兼ね合いで妥協です。
上部がちょっと高いだけで底板に触ってしまい、振動音が出るのでギリギリまで削ります。

下部は基盤配線に接触しないようアルミ板を削りますが、取付位置を下げすぎるとDC-FANが基盤に触れ、振動が起こります。
試行錯誤の結果、上部(底板)下部(基盤)とも接触しなくなったので、シャック定位置にIC-7610を鎮座。(背面配線も大変ですが・・・)
4時間連続運転をして電源オフ。
試験中はシャック内騒音で気が付かないレベルだったのですが、終わり際に室内を静かにしたところ、僅かですが「カリカリ音」が聞こえます。
どうやら底板に接触しているようですが、机上試験では何ともなかったのに。・・・???
夜も遅いので寝ながら考えることに。
机上試験では底板側が上になっていましたが、シャック内設置では底板の足部分に荷重がかかり、結果、底板が凹むことになり、基盤~底板間のDC-FAN据え付け余裕が無くなってしまったようです。
ここまで来たのに、万事休すか。・・・
どうにもあきらめきれず、家庭菜園をいじっくていると、ポッとひらめきが。「底板のネジ穴部にワッシャを挿もう。」
ジャンク箱からギザギザが付いているワッシャ(1mm厚)を見つけ出し、両面テープにワッシャを付けて、底板のネジ穴部に貼りました。(ネジ締め作業中に本体内に落ちでもしたら大惨事なので)
再びシャック内にIC-7610をセットアップしたところ、接触振動音は無くなりました。
DC-FANは、+13.8V~セメント抵抗150Ω経由で、8.2V/37mAで稼働中です。
年老いた田舎のラジオ少年の粘りで、「三苫の1mmならぬワッシャの1mm」。(チャンチャン)
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【三苫の1mmならぬ、ワッシャの1mm】

先月、リペアセンターによるADC交換(ヒートシンク脱落防止追加施工という名称の放熱強化)の記事に触発されて、小型ヒートシンク(ツインタワー)のDC-FAN空冷を実施したばかりです。
ローカル各局(IC-7610愛好者)に話したところ、「メーカーの放熱強化対応があるうちに再補修してもらった方が良いのでは」ということになり、和歌山送りとなりました。

新しい放熱強化ヒートシンクが装着されて、出入り8日間で戻ってきました。
リペアセンターの対応は丁寧かつ迅速で、感謝申し上げます。

写真で見るより、実物は巨大。・・・
今回もヒートシンクの温度を測ってもらいましたが、「4時間受信状態、上下カバーあり。最大○○℃」(データは個人使用限り)。
前回の小型ヒートシンクはADC動作温度範囲の上限に近いものでしたが、今回の対策で大型ヒートシンクの温度は17.5%下がりました。

この写真はIC-7300の内部ですが、ADCは小型ヒートシンクですし、FPGAにはヒートシンクさえ見当たりません。
IC-7300のADC修理記事は見たことがありませんが・・・?

半導体の温度といえば、別記事の壊れることで有名なDC電源ですが、中華製ブリッジダイオードの温度ディレーティングカーブが「97℃(20A)」でした。
大型ヒートシンク&大型ファンを装備しているにもかかわらず、中華製は劣化が速く何度交換しても壊れました。(日本製「132℃(20A)」に交換してからは故障無し)
今回のIC-7610のADC動作温度範囲の上限が「85℃」となると、かなりギリギリなのが分かります。
新しいヒートシンク対応で温度が17.5%下がったとはいえ、まだまだ高温なのでDC-FAN空冷を付けたいところですが、基盤の平らなスペースがなくなったので、設置は難しそうです。
底板を加工すればできそうですが本体を傷つけたくないので、排気口にDC-FANを連装してみましたが、やはり効果なく騒音が大きくなっただけでした。(泣)

ADCの動作消費電力は1250mW、2個で2500mW、FPGA(類似品)は1000mW。
併せて3.5W、IC-7610の左側側板はかなりの熱を持っています。
ヒートシンクの後ろ側にはIC部品と基盤内ジャンパー配線があるので、基盤から底板までの間隔はDC-FAN(25×25×7mm)ギリギリです。(泣)

空間認識能力がないので、型紙をいろいろ作って試行錯誤の連続です。

曲げが4回もあるので寸法どおりにいきませんが、アルミ板(0.5mm)を切りだしてヤスリでゴリゴリ、現物合わせです。
DC-FANの背中部分はできるだけ拡げたいのですが、強度との兼ね合いで妥協です。

上部がちょっと高いだけで底板に触ってしまい、振動音が出るのでギリギリまで削ります。

下部は基盤配線に接触しないようアルミ板を削りますが、取付位置を下げすぎるとDC-FANが基盤に触れ、振動が起こります。
試行錯誤の結果、上部(底板)下部(基盤)とも接触しなくなったので、シャック定位置にIC-7610を鎮座。(背面配線も大変ですが・・・)

4時間連続運転をして電源オフ。
試験中はシャック内騒音で気が付かないレベルだったのですが、終わり際に室内を静かにしたところ、僅かですが「カリカリ音」が聞こえます。
どうやら底板に接触しているようですが、机上試験では何ともなかったのに。・・・???
夜も遅いので寝ながら考えることに。
机上試験では底板側が上になっていましたが、シャック内設置では底板の足部分に荷重がかかり、結果、底板が凹むことになり、基盤~底板間のDC-FAN据え付け余裕が無くなってしまったようです。
ここまで来たのに、万事休すか。・・・
どうにもあきらめきれず、家庭菜園をいじっくていると、ポッとひらめきが。「底板のネジ穴部にワッシャを挿もう。」
ジャンク箱からギザギザが付いているワッシャ(1mm厚)を見つけ出し、両面テープにワッシャを付けて、底板のネジ穴部に貼りました。(ネジ締め作業中に本体内に落ちでもしたら大惨事なので)
再びシャック内にIC-7610をセットアップしたところ、接触振動音は無くなりました。
DC-FANは、+13.8V~セメント抵抗150Ω経由で、8.2V/37mAで稼働中です。
年老いた田舎のラジオ少年の粘りで、「三苫の1mmならぬワッシャの1mm」。(チャンチャン)
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