DXを楽しんでいます。のはずが・・・その6【謎が解けた?】

<2020年07月18日>
HV0Aは、「MSHVマルチスレッドモード」(not F/H) ⇒ 「15/45」Odd 奇数分送信
コール局は、「WSJT-X F/H HOUNDモード」  ⇒ 「15/45」Odd 奇数分送信 ???

【WSJT-X F/H HOUNDモードは、「00/30」Even 偶数分送信できない!!!】


 事の発端は、HV0Aを「00/30」でコールしなければならないのに、HV0Aと同じタイミング「15/45」でコールする局が多数いたことでした。

 おまけにJAのみならず海外の局も同様であり、不思議でした。

 『DXを楽しんでいます。のはずが・・・その5【WSJT-X バグ??】』という記事を書きましたが、「CQ ham radio 2020年8月号」の「HV0Aに関するDX記事」で謎が解けたので、備忘録として整理しておきます。

 最初に、過去のF/HのQSOを確認しておきます。

4U1UN F/H
 「4U1UN F/H 00/30 Even(偶数分送信)」のキャプチャー。

 DX局は「00/30」偶数分でオンエアしており、
 コールする側は「15/45」奇数分です。

 応答周波数も1000Hz以下に誘導されており、通常のF/HDXペディションモードです。



5R8UI F/H
 「5R8UI F/H 00/30 Even(偶数分送信)」のキャプチャー。

 DX局は「00/30」偶数分でオンエアしており、
 コールする側は「15/45」奇数分です。

 こちらも応答周波数が1000Hz以下に誘導されており、通常のF/HDXペディションモードです。




 今度は、問題の「HV0A」のキャプチャーです。

HV0A 同じタイミングでコール

 DX局は1000Hz以下「15/45」奇数分でオンエアしています。

 ところが、同じタイミング「15/45」奇数分でコールしている局が多数います。

 また、JA局だけでなく海外の局もいます。

 ここが大きな謎でした。???


HV0A MSHVマルチスレッド
 どうやら、『HV0Aと同じタイミング「15/45」奇数分Oddでコールしていた局は、
 「WSJT-X F/H HOUND」を使っていた。』というのが事の真相のようです。

 そして、「HV0A」は「F/H」ではなく、「MSHVのマルチスレッド」でオンエアしていたようです。

 おまけに、通常のF/Hのタイミング「00/30」Evenではなく、逆のタイミング「15/45」Oddでオンエアしていました。


WSJT-Xユーザーズガイド

 WSJT-Xのユーザーズガイドをよく見ると、
 TXevenをチェックすると、偶数分「00/30」に送信を開始とあります。



WSJT-X HOUND

 WSJT-Xを立ち上げ、F/H HOUNDモードで実験してみると、TXevenにチェックが入りません。

 結局、WSJT-X F/H HOUNDモードでは、偶数分「00/30」では送信できないことが分かりました。(バグではなかった?)

 それでも、「HV0AがMSHVマルチスレッドでオンエア」していることが分かった局は、「WSJT-Xの通常モード」でQSOできたと思われます。


 MSHVマルチスレッドのDX局は、F/Hモードでも通常モードでも、逆のタイミングでコールすれば応答するようですが、「F/H or MSHV」の見極めは難しいことです。(汗)

 一方、年老いた田舎のラジオ少年が使っている「JTDX」は「F/H HOUND」でも自動的にDX局と逆のタイミングでコールするので、意識することなく使えることが分かりました。(あー良かった・・・)

 

 
 

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