リミッティングアンプ製作 その7【BBD測定まとめ】

<2008年01月19日>
BBD測定まとめ

【ノイズのいろいろ】

BBDリミッティングアンプ測定

 遡っての書き込み。(スミマセン)

 クロック、LPF、電源ライン、BBD以外の素子、BBDの有無で測定したものをUP。




BBD_clock
 BBD MN3004のクロック。
 
 MC14011 NANDゲートにより発生。

 5V/DIV 2μS



MN3004out_clock
 BBD出力でクロック成分をキャンセル。

 0.5V/DIV 2μS



LPFout
 741 ザレンキー形アクティブLPF 約5KHz。

 2mV/DIV



+15Vline_noise
 +15V電源ラインのノイズ。

 2mV/DIV



-15Vline_noise
 −15V電源ラインのノイズ。

 2mV/DIV



AN829S_noise
 AN829S 電圧制御型ATTのノイズ。

 2mV/DIV









 実は、コントロール電圧を設定する半固定VRが、長い年月の間にガリオームとなっていたため、AN829Sを含むコントロール回路にノイズが乗り、結果としてセットノイズに現れていた。
 
 これは、補修後のコントロール系のAN829Sのノイズ。
 この他にも、素子単体の出力をあたってみると、それなりに残留雑音が出ている。
 
 データシートでは、MN3004で雑音電圧0.21mVrms(0.59mVP-P)、AN829Sで0.15mVrms(0.42mVP-P)となっている。

 ちなみに2号機で使われているNJM2114Dは、入力換算雑音電圧0.9μVrms(2.54μVP-P)である。
 




Set_noise
 トータルでのセットノイズ。

 2mV/DIV



BBDスルー時のセットノイズ
 試しにBBDを取り外し、in-outをスルーしたときのセットノイズ。

 2mV/DIV




 オーディオ機器に接続してのモニターでは、トータルで「ザー」という感じだが、BBDを取り外すと「サー」という感じになる。

 シンクロ測定の、ブロープ1:1&10倍レンジの高感度測定では、ブロープのアースポイントによりインバータ蛍光灯ノイズなどの外部誘導を受けた。

 なお、本セットのアナログ部とデジタル部のアースは混在している。


 BBDのことばかり気にしていたが、素子の選別、アースパターン、部品の質、配線なども十分考慮しないとトータルノイズを減らすのは至難の技らしい。

 年老いた田舎のラジオ少年には、難しい課題だ。

 OMさんが発表してくれる作品を、何とか組み上げることができれば上等上等。(自分でなぐさめ?)・・・



 

 
 

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