ジオ・スペース・アドベンチャー

<2009年07月21日>
地底探検 GSA(ジオ・スペース・アドベンチャー)

【宇宙地下実験施設や地底空間坑道を徒歩で体験】

 市内には数kmに及ぶ鉱山の採掘跡がある。
 この鉱山は、奈良時代に採掘が始まり、明治の近代化により大規模採掘を続け、一時は東洋一の鉱山として栄えてきたが、時の流れとともに現在は採掘を中止している。
 しかし、岩盤は強固で、豊富な地下水があり、年間を通して坑内気温が一定であるため、その特徴を生かした世界有数の宇宙地下実験施設が地下1,000mの地底空間に建設されている。
 普段は入坑さえも許されないのだが、このたび、研究施設の見学・坑道内探検を行うイベントが行われ、ボランティアスタッフとして参加した。

地底空間
 先ず、坑道に入る時に入坑署名を行い、出抗の際にも署名をする。
 万一、署名を忘れるととんでもないことになる。
 坑道は立ち入り禁止で真っ暗闇の所も残されているため、大捜索が始まること間違いなし。
 真っ暗闇の世界も体験できるが、地底の暗闇世界は想像以上に恐怖を感じる。
 坑道内では、ヘルメット・防寒具・懐中電灯は必須である。


研究施設入口内部
 宇宙素粒子研究施設スーパーカミオカンデの入り口である。
 コントロールルーム、純水製造装置、ケーブル配線などが所狭しと、配置されている。


SK上部天空
 スーパーカミオカンデは、5万トンの超純水を蓄えた巨大な水タンクの壁面に、光電子増倍管と呼ばれる光センサーを取り付けた装置である。
 タンク内は見ることができないが、タンクの上はドーム型に掘削されており、各種配管や作業空間となっている。


SKレクチュア
 若手研究者から実験の仕組みや、ニュートリノ観測の様子を説明していただける。
 世界最先端の話を研究者から拝聴することは、なかなかできない体験である。
 しかし、先生にとっては、小さな子供さんから高齢者まで多様な素人に、分かりやすく話をするのは研究よりも大変なことかも知れない。Hi


研究者のレクチュア
 参加者から研究者に対して、こんな質問が。
 「子供の頃は、どんな勉強をしていましたか?」
 「特別なことはしていません。星が好きで、いつも宇宙を見ていました。」とのこと。
 "好きこそ物の上手なれ"かな。




 このGSAは毎年開催されているが、一般の方が体験できる数少ないイベントとあって大変人気がある。
 そのため、抽選となっているので、来年は、HPをチェックしていただき、是非応募されては如何!


 

 
 

コメントする